リヨンに到着して8ヶ月が経ちました。1ヵ月のバカンスも終わり新学期が始まり、留学生活も残すところあと3ヶ月となりました。本当に時間が過ぎるのがあっという間だなと日々感じています。残りの留学生活も悔いなく終われるよう過ごしたいと思います。今回は現在私が住んでいる寮やリヨンの交通についてお話したいと思います。
宿舎について教えてください
現在私は学生寮ではなく一般寮に住んでいます。30歳以下の人が住むことが出来る寮で学生だけでなく働いている人、また外国人だけでなくフランス人も多くいます。外観は古き良きフランスの建物、といった感じの外観です。
一方で中に入ると部屋などは古さを感じさせない造りでとても快適に過ごすことが出来ています。部屋の造りは1人で暮らすには十分な広さで、家具もクローゼット、大きな棚、勉強机に椅子、引き出し、ベッドにサイドテーブルと一通り揃っており何の不便もありません。部屋にもよるとは思いますが基本的に日当たりがよく日も十分に入ってくるので気持ちよく過ごすことも出来ます。
また寮の入り口には24時間体制で管理人さんが常駐しているのでセキュリティ面でも安心です。食事に関しては平日の昼食と夕食を食堂で食べることが出来ます。昼食の時間は学校があるのでいつも夕食のみ食堂で食べています。9月になり寮の食堂がリニューアルされ、とてもモダンな食堂になりました。またそれだけでなくご飯自体も以前より美味しくなったような気がします。週末は共同キッチンで料理をすることが多いです。
宿舎のある地域について教えてください(環境、お店など)
この寮はリヨンの中でも特に治安が良く落ち着いている6区に位置しています。リヨンに住んでいる人からすると、6区は全体的に家賃も高く簡単に住める場所ではないそうなので「良い所に住んでるね~」と言われるほどです。実際、この地区で不安な思いはしたことがありませんし街の中心地からも近く、交通の便もとても良いので非常に住みやすいです。落ち着いている地区でありながら、一本違う通りに出ると洋服屋さんや雑貨屋さん、レストラン、カフェやパン屋さんに銀行、郵便局、薬局など様々なお店があり歩くだけでも楽しく買い物にも困りません。また徒歩1分圏内に小さなスーパーが2つ、徒歩5分圏内に大きなスーパーが1つあり普段の買い物も楽に済ませることができます。この地区にはフランスらしい建物も多く、小さな広場や川沿いにも5分ほど歩けば行くことが出来るので街並みや自然を感じながらゆっくり過ごすこともでき、住むのに最適な場所だと言えると思います。もう少し歩けば(方向はそれぞれ違いますが)小さな映画館や、大きな公園、街の中心地、ショッピングモールにも行くことが出来るのでリヨンを最大限に味わうことができると思います。個人的には便利なことこの上なし、といった感じの地区です。
宿舎の良い点、不満な点も教えてください
先述した通り、やはり一番良い点は立地です。どこへ行くにもアクセスが良く、地区の雰囲気も良いです。二つ目の良い点はシャワーとトイレがそれぞれの部屋に付いていることです。リヨンには他にシャワートイレ別の寮もあるみたいですが個人的にシャワーとトイレの共用は避けたかったのでこの寮を選びました。他人を気にすることなくお風呂に入れてトイレに行けることはストレス無く暮らすうえで大切な事だと思います。
不満な点、というほどではないですが少し気になるのは壁が薄い点です。多くの人が一つの建物に住んでいるので当たり前ではありますが隣の部屋や上の部屋、廊下などの物音がよく聞こえます。幸い私の部屋の付近は特に問題ありませんが、隣の部屋の騒音に悩まされている友人もいたので、そういった場合寮の管理人さんに言うなど対策をしなければなりません。また掃除の入らない週末に共同キッチンを使用した後汚したままにしている人が多いことも気になります。毎回料理をする際に掃除から始めなければならないのが辛いです。共同スペースのある寮で暮らすための最低限のマナーは必要だと感じます。またこの寮は建物自体が古いため部屋のどこかでネズミの足音が聞こえたこともありました。食料は必ず密封容器に入れ、ごみをこまめに捨てるなどの対策をとると聞こえることは無くなりましたがそういった部分にも注意は必要です。
寮での生活とホームステイを比べて
今回の留学をする以前に1ヵ月間フランスでホームステイをした経験があるのでそれと比べた寮での生活の長所と短所を少しお話したいと思います。
まず長所についてです。一つ目は自由度が高い点です。一人部屋であるため余計なストレスがなく過ごすことができ、自由にいつでもどこでも出かけることもできます。その分料理や洗濯、掃除などは全て自分でしなければならないので自立した生活も求められますが様々なことが異なる異国の地でストレスの無い時間を過ごすことのできる空間の存在は非常に大きいです。次に二つ目はキッチンや寮内で他の学生たちと交流することができる点です。寮内では定期的に寮生が参加することのできるイベントが催されているのでそれに参加すると他の人たちと話すことが出来ます。また寮内でよく会う人やキッチンで会う人と仲良くなったりすることもあり、一つの部屋に集まっておしゃべりをすることもあります。
次に短所です。やはりホームステイに比べるとフランス語を話す時間が短い点です。一人でいる時間が多くなるため基本的には寮に帰るとフランス語を話さないことが多いです。ホームステイだとフランス人のホストファミリーと毎日会い必然的に会話をすることになるので、フランス語を話す環境としては良いのかなと感じます。またホームステイでは、フランス人の生活を直に体験することが出来る点も大きな利点だと思います。ホストファミリーからフランスの話を聞いたり、どこかに連れていってもらったりするなどより貴重な体験をすることができるだろうと感じます。しかし、ホストファミリーと合わないなどの問題が起こる可能性やホストファミリーによる部分も大きいという点では注意が必要だと思います。また、たとえホストファミリーがとても良い人たちでも少なからず気は遣うのでそれがストレスになる場合もあると思います。なので自分の目的に合った方を選ぶと良いと思います。数ヶ月ホームステイをしてその後、寮に引っ越すという人もいたのでそういったプランを使ってホームステイを経験するのも良いのではないかと思います。
インターネットは使用できますか?現在のネット環境や利用方法について教えてください。
インターネットは使用できます。私は現在1ヵ月5ユーロで使用できる寮のWifiを使用しています。寮のWifiは最大2デバイスにつなげることができるので携帯とノートパソコンに繋げて使用しています。私はノートパソコンをWifi環境に繋げなければ使用できないためWifiを使用していますが、携帯会社freeの契約プランだと1ヵ月に100GB使用することができるのでWifiが無くても特に困ることは無いのかもしれません。また、寮内にコンピュータールームがあるのでそこでパソコンを使用することもできます。
通学時間、手段について教えてください
現在リヨン第2大学へは歩いて通学しています。寮から川沿いに出てずっと歩くと大学に着きます。徒歩で30分ほどです。川沿いを歩くだけで癒されるのでとても気にいっている通学コースです。このように歩いて行くこともできますが、もちろんメトロとトラムを使って行くことも出来ます。最寄駅からメトロで約7分、トラムに乗り換えて3分ほどで到着します。学生は1ヵ月31ユーロほどでリヨン内全ての交通機関に乗り放題で乗ることが出来るので、メトロとトラムを使って通学していた時はそれを使用していました。
リヨンの交通
リヨンは非常に交通網が発達しています。大きな列車の駅に加え、メトロにトラム、普通のバスに電気で走るバスなどもあります。その一方でリヨン自体そこまで面積の大きな街ではないのでメトロの駅間は歩くこともできるほどの距離です。
またフランスで特徴的なのが、乗り捨てることのできる自転車と電動スクーターが多い点です。街の至る所に自転車のステーションがあり、自分の乗りたい場所から降りたい場所まで自由にその自転車を利用することが出来ます。電動スクーターに関してはステーションが無いので自分の行きたい場所まで直接行くことが出来ます。どちらも料金を支払って使用します。自転車や電動スクーター専用の道路があり走りやすいように整備されているので実際これらに乗っている人を多く見かけます。なるべく自動車を使わないようにするための環境への配慮の一環なのかなと思っています。